文明展の会場は・・・つづき
2012年 06月 17日
昨日は「文明展記念講演会」全5回の最終回。早稲田大学・高橋龍三郎先生に「縄文社会はどこまで解ったか」というご講演をいただきました。ものいわぬ考古資料から、民族誌を参考にしながら縄文社会の実態にどこまで迫れるか。そんなエキサイティングなお話でした。「文明展」関連の講座・講演会はすべて終了です。寂しい気もしますが会期はまだあと1週間。先生方のお話を思い出しながら展示を見ると、これまでとまったくちがう世界が見えてきます。何度となく、「文明展」をお楽しみいただければと思います。
さて一昨日の記事で、文明展の会場の様子を紹介しましたが、その続きです。
2階の最初の章は「中国文明」。秦の始皇帝(イラスト)と兵馬俑(レプリカ)が出迎えてくれます。兵馬俑は始皇帝陵(お墓)のまわりに約6000体も埋められていました。一つとして同じ顔が無く、当時の衣服や武器・馬具等の様相や構成、始皇帝の思想などを知ることのできる大発見でした。
獅子などを象った鈕(ちゅう)、と唐草文の中に葡萄がちりばめられた金属製の鏡は海獣葡萄鏡と呼ばれます。同じ型式のものが高松塚古墳からも出土しています。今度は太平洋をこえて「中南米文明」。中南米は、ジャングル(マヤ)や山地(アンデス)という特殊な自然環境で独特の文化を生み出しました。
南米アンデスではインカが有名ですが、インカ帝国(1430-1530年頃)が広い範囲を支配する前は、それぞれユニークな工芸品を生み出したさまざまな地域文化が展開しました。これはエクアドル・チョレーラ文化(前1200-前500年)の作品。ペッカリー(ヘソイノシシ)をモチーフにしたものです。でも本物のペッカリーとは全然似てません(笑)。
これは人形作家、西村FELIZさんが、オリジナルのペッカリー土偶をもとにいろんなポーズのペッカリーをつくりました。
これは有名なナスカの地上絵を残したナスカ文化の土器です。カラフルでコミカルな表現が魅力的ですね。ジャガーやピューマといったネコ科の動物を描いたものです。
そしていよいよ「縄文文明」。火焔型土器をはじめ、
複雑で立体的で独創的な縄文土器がならぶ様は壮観ですよ。
私のお気に入りはこれ。口の周りにに小さな穴があいています。この土器、何に使ったものでしょう?正解は文明展で確かめてください(笑)
展覧会の締めくくりは『太陽の船復原プロジェクト』。現在吉村先生は4500年前、クフ王のピラミッドの脇に埋められた巨大な木造船、「クフ王第二の船」の発掘、復原するという壮大なプロジェクトを手がけています。その最新情報をパネルで紹介しています。手前にそそり立つのは「第一の船」の舳先部分を実寸大に復原したものです。吉村先生のプロジェクトのスケールを体感ください。

文明展では無料のワークシートも用意しています。地図や年表にメモを書き込み、問題にチャレンジしながら鑑賞すれば、より深く楽しくご覧いただけると思います。アッシリアレリーフのぬりえもあります。お家に帰ったらぬりえも楽しんでください。うまくできたら私たちにも見せてくださいね(笑)
「文明展」は6月24日まで!お見逃し無く!

