設計者岡田新一とオリエント美術館
2008年 05月 01日本企画は、1979年に完成した当館の設計図面を中心に当館建築の魅力を再認識していただく試みで、普段見ることの出来ない貴重な資料ばかりを厳選しています。
岡田氏が中近東視察旅行に出かけた際の報告書は、美術館建築の基本思想をかいま見ることのできる貴重な資料です。
また、コンピュータによる設計が一般化している今日では珍しくなった手書きの図面にはかきなおしのあとがみられ、試行錯誤の過程を読みとることが出来ます。施工時に仕様変更された部分もあり、図面と実物を比較して違いを発見するのもおもしろいでしょう。
玄関ロビーには、第一次設計時の模型も展示しています。模型には「自然光照明を取り入れた美術館」思想が強く反映され、竣工なった当館と比較すると中央ホール周辺の天窓グラスエリアが大きく取られています。
当館北隣の岡山県立美術館で開催中の特別展「建築家岡田新一と岡山県立美術館20年」と併せてご覧いただければ、岡田建築の魅力を一層堪能していただけることでしょう。
RS