特別講演会「化学分析が明らかにしたサーサーン・ガラス」
2017年 05月 10日
正倉院に納められている、白瑠璃碗でよく知られているサーサーン・ガラス。
類品は世界各地の博物館や個人コレクションに収蔵され、古代末期のシルクロード交易のあり方を今に伝えています。
円形切子碗 イラクまたはイラン 6世紀
1960年代以降、豪華なカットを施した「美術品」が古物市場に大量流入することによって、サーサーン・ガラスの存在を世に知らしめることになりました。
しかし、出自不明の「美術品」は考古学研究に必要な情報を喪失しており、考古学が目的とする社会の復元にはほとんど資することなく、深い霧の中に迷い込ませる結果を招いてしまいました。
2000年以降、こうした状況は大きく変化しています。
分析化学との共同研究により、サーサーン・ガラスへの理解が飛躍的に進歩したのです。
このたび、サーサーン・ガラス研究の最前線を紹介する特別講演会を企画しました。
聴講希望の方は、早めにご予約ください。
Spring-8における分析風景
特別講演会「化学分析が明らかにしたサーサーン・ガラス」
日 時 平成29年(2017)年5月13日(土) 13:30-16:00
講 師 阿部 善也(東京理科大学理学部講師)
会 場 岡山市立オリエント美術館地下講堂
参加費 聴講料 500円(友の会会員は300円)
定 員 50名 要申込
お申し込みは、オリエント美術館まで。