バイメタル剣(銅柄鉄剣)は、本年2月に成果の記者発表を行いましたが、調査は現在も継続しています。

去る10月4日から9日までの6日間、大型放射光施設SPring-8(兵庫県佐用町)でCT測定を行ってきました。
世界最大の出力を誇るSPring-8でなければ、直径2センチ以上ある銅製の柄の内部の鮮明な画像を得ることはできません。


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SPring-8の蓄積リング直径は1.5キロほどもありますから、外周を歩くと20分ほどもかかる、大型の施設です。


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精細なCT画像を得るため、1時間に0.8cmほどのデータをとるのやっと。
バイメタル剣の柄は長さ15〜18cm程度ありますから、剣1本にほぼ1日かかります。
このたびの実験では、バイメタル剣5本のCT測定が完了しました。



こうして得られたデータは、最新のソフトウェアで解析され、非破壊で製作技術の可視化が可能となります。貴重な文化財を傷つけることなく、3千年前の冶金術を再現することができます。


我々が調査の対象としているのは、不幸にして考古学的情報を喪失した博物館資料ですが、分析化学者との共同研究によってこれまで知られていなかった事実が次々に明らかとなってきています。



研究の成果は、学会報告だけでなく、市民のみなさんにもわかりやすく還元していこうと思っています。


RS


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# by Okayama_Orienta | 2017-10-16 17:31

岡フィル街角コンサート

昨日、11日は午後8時まで開館延長し、午後6時30分より1時間、岡山フィルハーモニック管弦楽団団員による弦楽四重奏の演奏がありました。

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演奏者は、近藤浩子さん、長坂拓巳さん、島田玲さん、江島直之さん

これは、岡山国際音楽祭事業の一環として企画されたもので、当館での開催は2回目になります。

演奏に先立ち、午後5時45分からギャラリートークも開催しました。


長崎で和ガラスが創始されたのはヴィヴァルディが生きた時代、国産びいどろが盛んなったのはモーツァルトが生きた時代、現在、200点ほどしか残っていないという薩摩切子が作られたのはチャイコフスキーが生きた時代です。


彼我の文化の違いに思いを馳せた、1時間でした。



RS
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# by Okayama_Orienta | 2017-10-12 09:53 | 展示

来館者アンケートから

キンモクセイの甘い香りに、季節の流れを感じる岡山です。


来館者からいただいたアンケートの記述を紹介します。

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展示場2階に通じる階段は、ギリシャ神殿か、ペルシャ王宮に入っていくようで楽しいです。
(40代、女性)



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日本人独特の繊細な技巧を凝らしたギヤマンを、いちどきにこれほど拝見したのは初めてです。

(50代、女性)


芸術の秋も深まりつつあります。


繊細な和ガラスの世界をご堪能ください。




RS
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# by Okayama_Orienta | 2017-09-29 13:12

所蔵品の館外展示

特別展「和ガラスの美を求めて–瓶泥舎コレクション–」開催中は、館蔵品は全て、収蔵庫へ移動しています。こうした機会には、所蔵品の館外貸し出しを行うことがあります。

10月26日から11月26日まで、韓国国立中央博物館(ソウル市龍山区)で開催される、特別展「金属・鉄・鋼–鉄の文化史」に、館蔵品4点を出品しています。

本展は、前2世紀末の鍛冶、後3世紀の鉄製錬開始によって、本格的な金属器時代に移行する朝鮮半島の鉄文化を、世界史的な視野から振り返ろうとする意欲的な試みです。

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韓国国立中央博物館に掲示されている電子ポスター

詳細はこちらへアクセスください。
https://www.museum.go.kr/site/jpn/exhiSpecialTheme/view/current?exhiSpThemId=174666&listType=list



9月初めには、当館所蔵品の移動に伴う護送官として、韓国国立中央博物館へ赴きました。
10年ぶりに見る展示は、内容が充実していて大変驚きました。

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アジア有数の規模を誇ります


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慶州市皇南大塚南墳(5-6世紀)出土、ガラス製水注
金線による把手の補修は当時のもの。
折損してなお、宝物としての価値があったことがわかります。


ソウルへ出かけられた際には、国立中央博物館を訪れてみてはいかがでしょうか。



RS
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# by Okayama_Orienta | 2017-09-28 11:57

オリエント美術館で毎月実施しているオリエン太のアトリエは、時間内であればどなたでもオリエントの文化や歴史に親しむワークショップが体験できます。
10月、11月のオリエン太のアトリエは特別版!
特別展「和ガラスの美を求めて」に関連したワークショップが登場します。

かたちを作る<型>はおもしろい! ‐型吹きガラスのかたちでキャンドルをつくろう‐
日 時 平成29(2017)年 10月21日(土)、11月4日(土) 13:30〜15:30
詳細はこちら

吹きガラスの成形技法として宙吹きと型吹きがあります。
型吹きガラスは型にガラスを吹き込んで成形するため、多様な形、文様のガラスをいくつも作ることができます。
今回のワークショップでは「型吹き」の製作原理についてキャンドル作りを通じて追体験していただきます。

型吹きの技法で制作された双面瓶。
一方が微笑み、他方は険しい顔をしています。
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この双面瓶を参考に制作した割型を使って、型吹きの仕組みを学びます。
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割型に好きな色の蝋を流し込こむと・・・

できあがり!
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割型は他にも様々な形をご用意しています。
好きな形と色を組み合わせながら、型吹きの仕組みを学びましょう。
皆様のご参加をお待ちしています。

助成:公益財団法人マルセンスポーツ・文化振興財団
staff t.t
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# by Okayama_Orienta | 2017-09-26 15:36 | イベント

展示場から

爽やかな、秋晴れの岡山です。

日曜日、車イス利用の方からお電話をいただきました。
どうしても和ガラス展をご覧になりたいが、付き添い者の都合がつかず、一人でご来館されたいとのこと。

当館職員が付き添って、展示をご覧いただきました。
作品の美しさに、感激されていたそうです。

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車イスを使うようになると、外出が煩わしくなるという声を聞くことがあります。
お電話いただいた方にとって、億劫な気持ちよりも、鑑賞したいという気持ちが勝るような機会だったのでしょうか。



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ビーズ飾り野馬文台子 江戸時代(1818-1868年)


【来館者アンケートから】
800円払いました。
ワァ高いな、と思いましたが、やっぱりそのくらいの値打ちがありました。
(70歳以上、女性)


期待されていた以上の体験をご提供できたこと、とてもうれしく思います。





RS
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# by Okayama_Orienta | 2017-09-26 14:24 | 展示

特別展「和ガラスの美を求めてー瓶泥舎コレクションー」は、開幕から1週間が経過しました。

台風も通過し、連日多くの皆様にご来場頂いています。

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展示場2階に設置された噴水の心地よい水音は、和ガラスの美しさを一層引き立て、訪れた皆様を非日常の世界へ誘ってくれることでしょう。


明日25日は休館日です。
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# by Okayama_Orienta | 2017-09-24 10:48 | 展示

開館延長のお知らせ

10月11日(水)は、美術館は20時まで開館延長いたします。
現在開催中の特別展「和ガラスの美を求めてー瓶泥舎コレクションー」を、岡山フィルハーモニック管弦楽団による生演奏を聴きながら、ご鑑賞いただけます。また、当日は、学芸員によるギャラリートークも予定しています。

特別展入館料は一般 1,100 円 65 歳以上・高大生 800 円 小中学生 500 円 となります。
しかし、当日(11 日)17 時以降は、団体料金(100円割引)にてご入館いただけます!

夕暮れから始まる特別な時間をオリエント美術館で過ごしてみませんか?
皆様お誘い合わせの上、ぜひご来館下さい。

●開館延長のご案内
2017年10月11日(水)  閉館:20時 (最終入館19時30分)
岡山フィルハーモニック管弦楽団弦楽四重奏
演奏時間:18時30分〜19時30分
学芸員によるギャラリートーク 17時45分頃予定

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staff t.t
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# by Okayama_Orienta | 2017-09-21 10:02 | イベント

特別展「和ガラスの美を求めてー瓶泥舎コレクションー」は、去る16日に開幕しました。
翌17日、岡山地方はあいにくの台風18号の進路上にあり、大変な雨と風でした。
玄関に掲示していた大看板は撤去していましたが、19日中に再掲示しました。

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展覧会は11月5日まで。
美しい江戸ガラスの数々をご堪能ください。



さて、画像にも写っている、青色鶴首徳利(江戸時代、1711ー1871年)は、ふっくらとした胴部と不釣り合いなほどに細く長い頸部は、若い女性のしなやかさを連想させます。

本作は器壁がとても薄いのでしょう、まるで、羽毛のように軽いのです。


このような徳利で淡麗辛口のお酒を楽しむことができたら、さぞかし・・・。
いろいろな妄想が膨らむ逸品です。


RS
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# by Okayama_Orienta | 2017-09-20 16:00 | 展示

台風の近づく、あいにくの空模様となりましたが、本日、特別展「和ガラスの美を求めて–瓶泥舎コレクション−」が開幕しました。

日本有数の和ガラスコレクションである瓶泥舎コレクションから、188件を厳選して、一挙公開。

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オリエントのガラスを中心に紹介してきた、当館では初めての和ガラスの展観です。


色とりどりのガラスの食器を始め、櫛や簪といった江戸のアクセサリー、ダンディズムの香る書道具や、細いガラス棒を組み込んだ虫かごなど、今では見られることの少ない和ガラス作品の数々からは、江戸の数奇者の美意識を読み取ることができます。


会期は11月5日まで。
お誘い合わせの上、ご来館ください。

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# by Okayama_Orienta | 2017-09-16 17:23